5月27日「木戸の非情仕置・大木戸番太郎事件帳14」喜安幸夫2009年5月発行★★★
 02年3月に「大木戸番太郎事件帳」の第1巻が出版され7年間に14冊、毎回似たような話で、よくも続いたものだ、後発の「献残屋」シリーズは今年、8巻で終わりになった。他にもシリーズ物を手がけ、月に1冊のペースで書き上げている。せっかく味のある小説が書ける作家の一人なのだ、粗製濫造にならないことを祈る。
5月26日「傭兵代理店」 渡辺裕之 2007年6月発行 ★★★
 箸休め、にと思って借り出した本だが、途中から引き込まれてしまった、ある事情で刑事から外国の傭兵になった主人公・藤堂裕志が15年ぶりに帰国、それを待っていたかのように、異常殺人事件が連続しておきる。15年前の事件と絡みも浮かんでける。息もつかせずにラスト迄持っていかれるサスペンス。
5月22日「雨乞いの左右吉捕物話」長谷川卓 2009年4月発行 ★★★★
 長谷川卓の文章はテンポがいい。読んでいるうちに、引き込まれて行くのだ。シリーズ第1作で、主役、脇役の顔見世興行だ。もと遊び人で御用聞きの手下・左右吉、藩のお家騒動で家禄を失った孤付流の使い手・日根孝司郎、女掏り・お千。面白そうな顔ぶれだ。次号よりの期待十分。
5月17日「べっぴん・あくじゃれ瓢六捕物帖3」諸田玲子2009年4月発行★★★★
 「オール読物」に連載された短編7作。十手持ちでもない瓢六がある因縁から捕物に狩り出される。いやいやながら、手伝っているうちに、その気になって。行くベテラン作家の風格を感じる
5月12日「主闘・渋谷署強行犯係」今野敏 2009年3月発行 ★★★
 新作物と思ったら、1993年作「鬼神島拳鬼伝3」の改題作品だった。今野敏が得意の格闘技物と警察小説のコラボである、格闘技物にはあまり興味が無かったが、強制的に読まされてしまった。犯人が対馬出身で、島に伝わる古式相撲の武術を使う話から、大相撲の前場所だったか、対馬出身の十両力士がテレビで取り上げられたことを思い出した。四股名が対馬山だか海だったようだが、本人は負け越してしまったようだ。
5月6日「冥途の別れ橋・夜叉満同心2」辻堂魁 2008年8月発行 ★★★★
 新人離れした文章で、第1巻の「冬蜉蝣」より読みやすく、紹介どおりの期待の新人として評価したい。若干、生々しい表現が出てくるが作家の個性として許される範囲と思う。
5月1日「夜叉満同心・冬蜉蝣」辻堂魁 2008年3月発行 ★★★
 著者の紹介欄には、出版社に勤務、著名作家の編集担当携わってきたとある。また、期待の大型新人との紹介もある。その期待の新人に今までどれだけ裏切られてきたか。謎解きの説明が多少くどいところがあるが、当選ラインを超えている。すでに「夜叉満同心」シリーズとして第3巻も発行されているので、続けて読んでみるつもり。
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